冷蔵庫

冷蔵庫のサイズの調べ方「キッチンに入るか不安」

1. 思ったより大きかった!? 冷蔵庫サイズの落とし穴

1-1. 買った冷蔵庫、入らなかった話

先日、ついに我が家も新しい冷蔵庫を購入しました。
今まで10年以上使っていた機種だったので、もう冷えが弱くなっていて、霜も付き放題。そろそろ限界だな〜と思っていたところに、近所の家電量販店で冷蔵庫フェアを発見。「これは運命だ」と思って、その日のうちに即決。

容量も大きめで、機能も最新。しかも、デザインもスッキリしていて、キッチンにもピッタリ合いそう。テンションMAXで配送日を待っていたのですが……

当日、配送スタッフさんがひとこと。

「……すみません、このままでは玄関を通りません」

えっ!? 何が起きたの!?と一瞬パニック。
よくよく確認すると、たしかに本体のサイズはキッチンに収まるんです。でも、問題はそこじゃなかった。

搬入経路の「曲がり角」や「玄関の幅」、あと「設置時に必要なスペース」など、全然考えていなかったんです。完全に盲点でした。

結局その日は持ち帰りに。再配送日を決めるためにカタログ片手に採寸しなおすハメに。あのときの疲労感、今でも忘れません……。

実はこの「入らない事件」、私だけではないようで、SNSでも同じような声をよく見かけます。

「新しい冷蔵庫買ったけど、玄関の幅が足りず返品に…」
「キッチンにギリギリ入ったけど、ドアが全開にならない!」

買ったあとに「入らない!」なんてこと、できれば避けたいですよね。
だからこそ、これから冷蔵庫を買おうとしている方には、ぜひ伝えたいのです。
サイズの確認は“本体サイズ”だけじゃ不十分!

このあと、「どうしてこういう失敗が起こるのか」「どう対策すればいいのか」など、実体験とあわせてわかりやすく解説していきます。


1-2. 「設置スペース=冷蔵庫サイズ」とは限らない

冷蔵庫を買うとき、ついつい「今の冷蔵庫と同じサイズならOK」と思ってしまいがちです。私もそうでした。

でも、実は冷蔵庫って「ただ入ればいい」わけじゃないんです。
設置には“通気スペース”が必要だったり、搬入時には玄関や廊下、ドアの幅など、思った以上に考慮すべきポイントがたくさんあるんですよね。

しかも最近の冷蔵庫は、同じ容量でも“高さ”や“奥行き”が以前と微妙に違ったり、ドアの開き方(右開き・左開き・観音開き)で設置条件が大きく変わることも。

ネット通販だと特に注意が必要です。写真やスペックだけで判断しがちですが、実際の搬入や設置には専門的なチェックが必要な場合もあります。

「設置スペースが足りたはずなのに、なぜか入らない…」というのは、ありがちなミス。
つまり、冷蔵庫は“サイズ=そのまま収まる”とは限らない家電なんです。

次の章では、なぜこうしたミスが起きやすいのか、そしてどう対策すれば安心して購入できるのか、具体的に紹介していきます。

2. 冷蔵庫が入らない“あるあるミス”とその理由

2-1. 「サイズはOK」の落とし穴

あの日、私は確かにメジャーを持って、キッチンの設置スペースを測りました。横幅、奥行き、高さ──完璧だったはず。なのに、なんで入らなかったの?と本気で思いました。

でも実は、「サイズが合っている」のに入らない理由って、けっこうあるんです。

たとえば、冷蔵庫って設置する際に“放熱スペース”が必要なんです。背面や側面に少し隙間を空けないと、冷却効率が下がってしまうんですね。

また、私のケースのように「搬入経路」が盲点になることも。
玄関を通るか、廊下を曲がれるか、階段やエレベーターのサイズなど、設置場所までたどり着けなければ、どんなに立派な冷蔵庫でも“ただの箱”になってしまいます。

そしてもう一つ見落としがちなのが「ドアの開き方」。
右開きなのか、左開きなのか、観音開きなのか。これによって、冷蔵庫のドアが“ちゃんと開くかどうか”が変わってくるんです。

買う前に、搬入経路・放熱スペース・ドア開閉。この3つ、必ず確認すべきポイントなんです。


2-2. 約3割が搬入トラブルを経験している!?

実際に、どれくらいの人がこうした“冷蔵庫搬入トラブル”を経験しているのでしょうか?

家電量販店が2022年に実施したアンケートによると、冷蔵庫を買い替えた人のうち、約32%が「搬入・設置時に想定外のトラブルがあった」と回答しています。

そのうちの主な理由は以下の通りです:

  • 「玄関を通らなかった」…約40%
  • 「設置場所に収まらなかった」…約30%
  • 「ドアの開きが壁にぶつかった」…約20%

このように、決して他人事ではないんですよね。

特に最近は大型の冷蔵庫が主流になってきているため、200L台→400L台へ買い替えた人ほど、設置時のトラブルが増える傾向があります。

また、ネットで購入した場合、「現地での下見」がないまま配送されることも多いため、ミスに気づくのが“当日”というケースも少なくありません。


2-3. 購入前にチェックすべき「4つのポイント」

では、どうすれば「買ったのに入らない!」という悲劇を防げるのでしょうか?
私の経験と、家電量販店のスタッフさんのアドバイスをもとに、購入前にチェックすべき4つのポイントをまとめました。

① 設置スペースの“余白”を確認する

冷蔵庫の寸法+左右3cm以上、上部5cm以上の放熱スペースが必要。冷蔵庫の熱がこもると故障の原因にもなります。

② 搬入経路のサイズをチェックする

玄関ドア・廊下の幅・階段の手すり・エレベーターの扉など、配送ルートを実際に測っておくことが大事です。

③ ドアの開き方向を確認する

設置場所の左右に壁や棚がある場合、ドアがぶつからないか要注意。場合によっては「左右開きドア」タイプがおすすめです。

④ 購入前に“下見サービス”を活用する

大手家電量販店では、事前にスタッフが自宅に訪問して搬入・設置の可否を見てくれる「下見サービス」があります。無料または数百円で受けられるので、利用して損はありません。

これらをきちんと確認しておくだけで、冷蔵庫の買い替えはぐっと安心になります。

3. 失敗しない冷蔵庫選びのために

3-1. “入るはず”が一番危ない

冷蔵庫は毎日使う大事な家電。だからこそ、「ちゃんと置けるかどうか」は最初に確認しておくべきです。

本論でお話ししたように、

  • 実際のサイズ+放熱スペースを確保すること
  • 搬入経路まできちんと測ること
  • ドアの開き方に注意すること

これらを無視して「多分いけるでしょ」と思って買ってしまうと、あとで大変な目にあいます…。

「設置できないから返品」なんてことになると、時間もお金も無駄にしてしまう可能性があるので、本当に注意が必要です。

私自身、搬入に失敗した経験があるからこそ、これを読んでいる方にはぜひ同じ轍を踏んでほしくないと心から思います。


3-2. 事前確認に役立つおすすめサービス

もし冷蔵庫を買い替える予定があるなら、以下のような事前確認サービスの利用をおすすめします。

● ノジマオンライン「設置取付サービス 料金シミュレーション」

特にネット通販を検討している方は、事前確認なしに購入するのはリスクが高いので、こういったサービスをうまく活用しましょう。


3-3. 次に取るべき具体的行動|“測る”だけで、トラブルは防げる

まずやってほしいのは、とにかく「測ること」です。

  1. 設置スペースの幅・奥行き・高さを測る
  2. 玄関や廊下、階段、エレベーターの幅を測る
  3. 壁や家具との位置関係を見て、ドアの開き方をシミュレーションする

この3ステップだけで、「入らないかも…」という不安はほとんど消えます。

測ったサイズは、スマホのメモや写真に残しておくと、家電量販店での相談時にもスムーズです。

冷蔵庫は長く使うものだからこそ、「置けるかどうか」の確認は“最初の大事な一歩”なんです。